早漏治療薬パキシルは効果が高い

早漏治療薬の処方箋を持つ医師 パロキセチンはイギリスのグラクソ・スミスクライン社が開発した選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)です。
世界的な製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社は、パロキセチンを主成分とする抗うつ薬を各国で発売しています。
日本ではパキシルの商品名で知られています。

セロトニンは神経伝達物質のひとつで、シナプスから放出されたり回収されたりし、わずかな量で気分を変える働きがあります。
SSRIは脳内でセロトニンの回収を妨げ、分泌量を増やすことで 、神経の伝達をスムーズにする効果があります。
この作用で沈んだ気分が改善され、うつ病を治療するとされています。

パロキセチンはうつ以外にも、強迫性障害やパニック障害、社会不安障害や心的外傷後ストレス症候群などの治療に用いられます。
緊張や不安を和らげ、ストレスを解消して気分をリラックスさせることから、早漏にも効果があると考えられています。

早漏の原因のひとつは、過度の緊張により射精をコントロールできなくなることです。
パキシルを使用すれば気分が楽になり、余裕を持って性行為に望めるため、射精を制御しやすくなることが期待できます。
臨床試験によれば、パキシルを性行為の5時間前に服用したところ、1~3割の人に早漏改善効果が見られ、射精までの時間が平均10~65秒ほど延びたとされています。

グラクソ・スミスクライン社は他にも多くの医薬品を発売していますが、パロキセチンに限らずほとんどのSSRIは、精神を安定させることから早漏防止に効果があると考えられます。
それらの中には早漏治療薬として認可を受けた製品もありますが、パキシルはあくまで抗うつ薬であり、早漏治療薬としては認可を受けていません。
ただし精神に作用する薬は、人によって合ったり合わなかったりするため、パキシルのほうが良く効いたという方がいても不思議ではありません。
早漏には精神的な要因も大きく関わっています。
他の早漏治療薬で効果がなかった方や、パキシルの効き目を実感できた方は、積極的に利用するのもひとつの方法です。

早漏治療薬には基本的に保険が適用されません。
パキシルも原則として全額自己負担となります。
すべての医療機関で取り扱っているわけではなく、精神科で抗うつ薬として処方される以外では、一部の男性専門クリニックでも処方を受けられます。
早漏で悩んでいる方は、パキシルも選択肢に入れて相談してみると良いでしょう。

パキシルは副作用が多い?

パキシルは第3世代の抗うつ薬と呼ばれ、旧世代の薬に比べれば副作用は穏やかですが、SSRIの中ではかなり強い副作用があると言われています。
その代表的なのはセロトニン症候群で、発熱・発汗やめまい・体の震え・不眠などの症状があります。
また幻覚や妄想を起こしたり、攻撃性が強くなったり、自殺衝動が現れたりすることもあると報告されています。
パキシルを継続して使用していた場合、急に服薬を中断すると、しびれやけいれんを起こし、かなり辛く感じることもあります。
早漏治療の場合は、長期的に使いつづけるわけではないので、それほど心配はありませんが、一応注意しておきましょう。

ほかに勃起力が低下するという副作用も見られます。
早漏が治っても勃起しなければ意味がありません。
アルコールと一緒に飲むと副作用が出やすくなるので注意が必要です。
また男性用のサプリメントに用いられるセント・ジョーンズ・ワートも、副作用を強めるとされています。
副作用の種類は多いものの、頻度は必ずしも高くありません。
すべての医薬品と同様に、用法と用量を守って正しく使用すること、何か異常が見られたらすぐ服用を中止し、医師の診断を受けることが大切です。